作りたいお菓子は決まったけれど、道具の選び方がわからない…。
その中でも、特に種類が多い「型」。これだけ豊富だと、どんなものを選んだらいいのか迷ってしまいますよね。
形・サイズ・材質などが異なり、作りたいお菓子に合った形があります。
今回は型選びの5つのポイントをご紹介します!
どんな種類がある?基本型7選
まずは代表的な7種類の製菓型とそれぞれの定番サイズを見ていきましょう。
はじめて買うなら、定番サイズがオススメ!
レシピ数も多く、作りやすい分量なので持っていると重宝しますよ。
丸型
丸型は「デコレーション型」とも呼ばれ、誕生日ケーキやクリスマスケーキなどのデコレーションケーキの土台となるスポンジを作るのに使用します。
いろいろな種類のケーキ作りに応用できる型です。
【定番のサイズ】 | 17cm |
【この型を使って作れるお菓子】 | スポンジケーキ、チョコレートケーキ、チーズケーキ |
パウンド型
パウンド型はパウンドケーキを焼くのに使う長方形型です。
クラシックな形のものに加え、最近ではお店に売っているようなスタイリッシュなケーキが焼けるスリム型も人気があります。
【定番のサイズ】 |
18cm
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【この型を使って作れるお菓子】
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パウンドケーキ、ケークサレ
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シフォンケーキ型
シフォンケーキ型は真ん中に空洞があるのが特徴です。
この空洞があることで高さがあるケーキでもしっかり中まで火が通ります。
バレンタインの贈り物にはハート型やキューブ型も人気がありますよ。
【定番のサイズ】 | 17cm |
【この型を使って作れるお菓子】
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シフォンケーキ |
タルト型
タルト型はほかのケーキ型に比べて深さが浅く、波形なのが特徴です。
お菓子だけでなく、パイやキッシュを焼くときにも使用します。
底面が取り外せるタイプのものが使いやすいですよ!
【定番のサイズ】 | 16cm |
【この型を使って作れるお菓子】
|
キッシュ |
ロールケーキ型
ロールケーキ型は「ロールケーキ天板」とも呼ばれています。
平らに焼くことがむずかしいロールケーキの生地も、専用の型なら巻きやすい高さになっているのできれいな形に仕上がります。
【定番のサイズ】 | 23cm |
【この型を使って作れるお菓子】
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ロールケーキ |
スクエア型
スクエア型はお菓子作りをはじめたばかりの方にもチャレンジしやすい、ブラウニーやちぎりパンを作るのに使います。
おしゃれな雰囲気に仕上がるのでプチケーキ作りにもオススメですよ!
【定番のサイズ】 | 16×16cm |
【この型を使って作れるお菓子】
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ブラウニー、フロランタン、ちぎりぱん |
マフィン型
マフィンを作るのに使う型です。
一度にたくさんのミニマフィンが焼けるプレート型や1つずつ焼けるシリコン型や紙製のカップ型もあります。
【定番のサイズ】 | 6~7cm×6個取り |
【この型を使って作れるお菓子】
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マフィン |
サイズの選び方
誕生日やクリスマスなどに丸いデコレーションケーキを買う際に4号・5号など表記を見たことはありませんか?でも、●号と言われても、あまりピンとこないですよね…。
ケーキ型のサイズを選ぶ時には1号=1寸=3cmで、「号数×3cm」と覚えおきましょう!何人分かの目安にもなるので参考にしてみてくださいね。
サイズ | 直径 | 人数の目安 |
4号 | 9cm | 1〜2人分 |
5号 | 12cm | 2〜4人分 |
6号 | 15cm | 4〜6人分 |
7号 | 18cm | 6〜8人分 |
8号 | 24cm | 8〜10人分 |
材質による特徴は?
ケーキの焼き型には形だけでなく、材質にも様々な種類があります。 素材によって熱通りに違いがあり、焼き時間や焼き色の付き方も変わってきます。 たくさん種類がある中でもよく使われている6種類の材質について見ていきましょう。
アルミ
■特徴
熱伝導率に優れ、焼きムラや焦げができにくく、 全体に熱を通すことが重要なシフォンケーキのようなお菓子を焼くのに適しています。
■お手入れ
軽くてサビにくいのでお手入れも簡単です。 冷菓の型としてもよく使われています。
■取扱の注意
やわらかい材質であり、衝撃には弱いため取扱いには注意が必要です。
ブリキ
■特徴
鉄にスズでメッキしたものがブリキです。
熱伝導がよく、使うことで油がなじんでいき、型離れがよくなり焼き色もきれいに出ます。
プロがよく使用していて、焼き色をキレイに出したいフィナンシェなどに向いています。
■お手入れ
水分には弱く、サビやすいため注意が必要です。
アルスター/アルタイト
■特徴
鉄にアルミでメッキしたものがアルスターとアルタイトです。
鉄の蓄熱性・丈夫さに、アルミの熱伝導の良さ・サビにくさという双方の良い性質を掛け合わた材質でできています。
食パン型などでプロにもよく使用されています。
ステンレス
■特徴
ステンレスは熱伝導率が悪いため、焼きムラや焦げには注意が必要です。
■お手入れ
フルーツなどの酸に強いので、サビにくくてお手入れが簡単です。焼き菓子よりも冷やし固める、水分に長時間接するレシピに向いています。
■取扱の注意
型離れがあまり良くないため、クッキングシートを敷いてから使うとよいでしょう。
シリコンゴム
■特徴
耐冷・耐熱温度の幅が広く、電子レンジにも使えるため、幅広いレシピで活躍します。
しかし、熱伝導はよくないため、焼き色をつけるのには向きません。
■お手入れ
サビる心配がなく、お手入れは簡単です。
耐熱ガラス
■特徴
オーブンでの加熱から冷蔵庫(冷凍庫)での冷却まで使えるので、幅広く対応できます。
しかし、金属に比べ熱伝導はあまりよくないため、焼きムラやふくらみには注意が必要です。
透明なのでキレイに見せるのに向いて、料理にも使いやすく、そのまま食卓に出せるので一つ持っておくと便利ですよ。
■取扱の注意
焼きムラを防ぐために焼き時間も長めに調整するとよいかもしれません。
表面加工による違いは?
お菓子作りの重要なポイント「型離れ」。せっかくきれいに焼けたのに型から外す時にくっついてしまい、うまく取り出せないといったお悩みも。
表面加工がしてある型を使えば、スルッと取り出すことができます。
フッ素樹脂加工
フッ素樹脂加工は、フライパンに使われているテフロン加工もその一種で、型離れの良さが魅力です。
型に生地がくっついてしまう失敗がなく、バターを塗ったり、クッキングシートを使わなくてもきれいに焼けるので初心者の方でも安心して使えますよ。
一方で金属の型と比べると耐久性が劣り、長く使うのには向いていないという欠点も。
定期的な買い替えが必要です。
シリコン樹脂加工
シリコン加工もフッ素樹脂加工と同様に型離れに優れていて、さらに熱伝導率も良い優秀な素材です。
その一方で耐久性はあまりよくないという欠点も。
油脂を塗らずに使用するとシリコン加工の劣化が著しく早まってしまうので、少量でも油脂を塗ってから使用しましょう。
底面の形で選ぶ
型の底面は2種類があります。作りたいお菓子の柔さによって どちらの型を使いやすいかが決まります。
①外れるタイプ(底取れ)
②外せないタイプ(共底)
作りたいお菓子の特性に合わせて底面を選びましょう。
底取れタイプ
底取れタイプは焼き上げた後に底板ごとケーキを抜き取ることができます。
ひっくり返したり、ナイフを入れたりする必要がないので、型から外す際の失敗を防げます。
共底タイプ
共底タイプは底と側面が一体になっているタイプで生地がスポンジケーキやスフレチーズケーキなど柔らかいお菓子を作るのに適しています。
天板に湯を張って湯煎焼きしたいレシピにはこちらを選びましょう。
まとめ
製菓型にはたくさんの種類があります。
作りたいお菓子や焼き色や膨らみによる仕上がりの状態、手入れのしやすさ、今後の使用頻度、予算などによって選ぶ基準はそれぞれ異なります。
はじめての型を購入する方は安価なものから使いはじめ、慣れてきたら買い換えていくのもよいでしょう。
自分に合った型を見つけてお菓子作りを楽しみましょう!