お菓子の基本お菓子作りケーキパンパンの基本パン作りフルーツレシピ特集

【レシピあり】パンにケーキにトッピング♪
基本のクランブルの作り方

サクサクとした食感がクセになる「クランブル」。上手に作るコツを動画を交えてご紹介します。

パンやお菓子のアレンジなどに使用するトッピングの一つ「クランブル」。
サクサクとした食感がクセになるおいしさですよね。みなさんは作り方をご存じですか？材料はバター・砂糖・薄力粉だけ！材料の種類も少なく、簡単にできそうなイメージですが…実は「うまく作れない」といったお悩みの多い作業の一つなんです。

今回はクランブルを上手に作るコツを動画を交えながらご紹介します。

クランブルとは

クランブルは、サクサクした食感が特徴のイギリス生まれのお菓子で、パンやケーキのトッピングに使用されています。作り方はシンプルで混ぜるだけ！ボウルの中で小麦粉・バター・砂糖などを混ぜてそぼろ状にし、生地にのせて焼き上げます。

材料

材料	分量
薄力粉	40g
砂糖	20g
バター	20g

薄力粉:砂糖:バターの割合が2:1:1で作るのが基本になります。

さらにアーモンドパウダーやココアパウダーを加えアレンジすると、食感や風味が変わり、また違った愉しみ方ができますよ。

下準備

●バターは1cm角位に切り、使用直前まで冷蔵庫で冷やしておく。

作り方

①ボウルにバター以外の材料を入れ混ぜ、バターを加え、カードでバターが米粒くらいのサイズになるまでほぐす。

②指の先でバターをつまむように粉にまぶしながら、練り捨てる。

手の熱でバターが溶けてしまうので、手早く繰り返しましょう。途中で柔らかくなってしまったら、冷凍庫に5分位休ませてから作業しましょう。

③つかんでは落とすを繰り返し、大小のそぼろのようになれば完成。

バターの塊がなくなり、全体がパルメザンチーズのように黄色味がかった状態になっていれば出来上がりです。

クランブルは細かすぎるとNG?

クランブルの仕上がりによって、食感や焼き上がりが変わります。

パンにトッピングして焼く場合、塊の細かいさらさらした状態だと焼き上がりに生地に付きにくく、落ちやすくなります。にぎっては落とし、適度な大小のそぼろ状にしてからのせて焼くことでザクザクとした食感も楽しめ、見た目も可愛らしく焼き上がります。

クランブルの使い方

菓子パンやパウンドケーキ・アメリカンマフィン・クッキーなどにトッピングして焼いたり、耐熱皿などに並べたフルーツにたっぷりとクランブルをのせて焼くフルーツコブラーもおすすめです。
クランブルだけで焼いて、アイスクリームやパフェなどのトッピングにも！
また、作ったクランブルは冷凍保存もできます。その際は密封袋に入れて、１ヶ月位で使いきるようにしましょう。

クランブルを使ったレシピ

ブルーベリーパイ

材料

冷凍パイシート(20×20cm)	1 枚
ブルーベリー(冷凍)	250g
グラニュー糖	40g
レモンの果汁	小さじ2
パン粉	大さじ3
バター(食塩不使用)	20g
グラニュー糖	10g
[a] 薄力粉	20g
[a] アーモンドパウダー	20g
アイスクリーム(バニラ)	適量

下準備

冷凍パイシートは使用する5分位前に室温に戻し、タルト型より一回り大きくのばす。タルト型に敷き込み、余分な生地は除いておく。
ボウルにバターを入れ、泡立て器でクリーム状にし、グラニュー糖（10g）を加えてなじませる。《a》をふるい入れ、そぼろ状に混ぜ、冷凍庫で冷やしておく（20分～・クランブル）。
オーブンに予熱を入れておく（210℃）。

作り方

ボウルにブルーベリー・グラニュー糖（40g）・レモンの果汁を入れ、混ぜる。
天板に冷凍パイシートを敷き込んだタルト型をのせてフォークで底面に穴を開け、クッキングシートの上から重石をのせ、オーブンで焼く（210℃約10分）。
重石をはずして再びオーブンに入れ、焼く（約10分）。ふくらんだ底面をスプーンの背で押さえ、形をととのえる。
［3］にパン粉を敷き、［1］を入れてクランブルをのせ、オーブンで焼く（210℃約20分）。
器に盛り付け、アイスクリームを添える。

下焼きのひと手間とととのえすぎないランダムさがシンプルなおいしさのポイント！重石は偏りが出ないよう全体にまんべんなくのせましょう。重石がない場合は、小豆や米で代用可。クランブルは大きな粒が残るくらいの状態にして、混ぜすぎないのがポイント。大きさも不揃いでOK

この記事を書いたのは

房前敦子

香川栄養専門学校製菓科卒業後、アフタヌーンティー・ティールームに入社し約8年間、パン・ケーキ製造・販売業務などに携わる。その後、調理師免許を取得し、アフタヌーンティースクールのオープニングスタッフなどを経て、2008年から約12年間ABCクッキングスタジオの料理・ブレッド講師として就業する。
現在はABC Cooking MARKET手作りキットなどの新規メニュー開発をはじめ、専門学校や高校での講師、他メディアでのフードコーディネーターとしてフリーで活動中。