甘さの中にあるほろ苦さがあとをひく「キャラメルソース」はケーキやクッキー、アイスにパンなど、どんなレシピにも合う万能なソースですよね。いざ作ってみると焦げすぎたり、ダマになってしまったり、意外と失敗しやすい一面も。今回は基本の作り方と見極めのポイントをご紹介します。
キャラメルソースとは
シロップ(砂糖+水)を加熱していくとカラメルという褐色の物質に変わります。
シロップは 160°Cを超えると、ショ糖が激しく分解したり、不規則に結合する事で褐色物質に変わります。この反応を「カラメル化反応」と呼びます。
カラメルは独特の香りを持ち、プリンやクリームの風味付けに用いられています。
キャラメルはこのカラメル化反応したものに、生クリーム(+バター)を加えて作ります。
基本のキャラメルソースの作り方
さっそくキャラメルソースを作ってみましょう。
使用する道具
・鍋
鍋の中が黒色のものだと、焦がし加減の色が判断しにくいため、中が明るい色の鍋を使用すると良いでしょう。また、厚みのある鍋の方が失敗しにくいのでおすすめです。
・木ベラ
材料
材料 | 分量 |
---|---|
グラニュー糖(または砂糖) | 150g |
水 | 大さじ2 |
生クリーム | 150g |
作り方
①鍋にグラニュー糖・水を入れ、水が全体に行き渡ったら、加熱する(中〜強火)。
水分を全体に行き渡らせてから加熱を始めないと、グラニュー糖が焦げてしまいます。
②全体が沸騰し始めた頃に、生クリームを電子レンジで温める(600W30秒)、または室温に戻しておく。
③茶色くなってきたら、木ベラで混ぜる。
鍋の中の温度が下がり結晶化してしまうので、茶色くなるまでは木べら等で混ぜないようにします。
加熱する時は、鍋の向きを変えながら、均一に加熱されるようにしましょう。
④180℃近い濃い茶色になったら火を止め、生クリームの1/4量くらいを加えます。
生クリームを加え、蒸気が落ち着いたらよく混ぜます。
1回目が一番蒸気があがるので、火傷に気を付けましょう。
⑤蒸気が落ち着いたら、2回目・3回目の生クリームを加えていく。
⑥残りの生クリームもすべて加え混ぜる。
ダマなく、きれいに滑らかなクリーム状になれば完成。
ここに注意!
生クリームの温度が低いと、キャラメルが鍋底で固まってしまうことがあります。そのため、あらかじめ電子レンジで温めておくか、室温に戻してから使用しましょう。
また、強火で加熱すると生クリームが分離することがあるので、弱火で加熱して溶かしましょう。
保存方法は?
耐熱容器に入れ、冷蔵庫で1週間、冷凍の場合は1ヶ月程度、保存可能です。
こんな使い方がオススメ
☑ コーヒーに入れる
☑ パンケーキにかける
☑ アイスにかける
☑ シフォンケーキに使用する
☑ 生クリームに入れて泡立て、ロールケーキに使用する
☑ チーズケーキのフレーバーとして使用する
まとめ
キャラメルは120℃を超えて煙が出始めると、色づくのが早くなります。慣れるまでは火力を弱めるか、一度火を消して様子を見ながら、焦がし具合を見極めましょう。
いかがでしたか?見極めのポイントを参考にしながら、キャラメルソースの作り方を覚えて、様々なレシピに使用してみましょう!お気に入りの使い方を見つけてみてくださいね。
この記事を書いたのは
橋本慶子
東京製菓専門学校卒業後、代官山シェリュイ、アフタヌーンティー・ティールームなどで約10年ケーキ製造・販売業務に携わる。
2008年ABCクッキングスタジオ入社、2011年から商品部にてケーキ開発を担う。
5年間で約400メニューを開発する。
現在はフリーで活動中。
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