初夏の和菓子「若あゆ」。カステラ生地に求肥をまいた和菓子で地域やお店によっても鮎の形や表情、生地、中身などに違いがあります。今回は手軽に作れるホットケーキミックスを使用したレシピを紹介します。
若あゆとは
夏の訪れを告げる和菓子として親しまれている「若あゆ」は、鮎をモチーフにした日本の伝統的な和菓子の一つです。鮎が解禁される(一般的に)6月~8月か9月ごろの少し前から和菓子店でも販売が開始されます。
ほんのり甘いカステラ生地に求肥やあんこを巻いて鮎の形にし、焼きゴテで表情を描いた可愛らしい見た目が特徴です。
地域によっては「鮎菓子」「登り鮎」「稚鮎」「かつら鮎」といった名前でも親しまれています。
あゆの中身は
一般的な鮎菓子の餡は求肥ですが、地域やお店によって異なります。 関西風は求肥のみ、関東風は求肥とあんこが一緒に入っているものもあります。 また、中に入れるあんこも白餡・黒餡、あんこに風味をつけたものなど種類は様々です。
レシピ
使用する道具
ボウル・泡立て器・おたま・フライパン(テフロン加工)・ラップ・竹串・フライ返し(ターナー)・ぬれふきん
材料(6個分)
材料 | 分量 |
---|---|
ホットケーキミックス | 150g |
卵 | 1個 |
みりん | 大さじ1 |
水 | 135cc |
黒あん | 80g |
▼求肥 | |
白玉粉 | 20g |
砂糖 | 20g |
水 | 40cc |
片栗粉 | 適量 |
▼仕上げ用 | |
インスタントコーヒー | 小さじ1 |
水 | 適量 |
下準備
●黒あんは10gずつに丸めておく。
あんこはメーカーにより硬さが異なります。柔らかい場合は、お皿に広げて電子レンジで加熱し(600w30秒〜)、丸められる硬さに調整しましょう。
作り方
①生地を作る
ボウルにホットケーキミックス・卵・みりん・水を入れてよく混ぜる。
フライパンを熱し(中火)、濡れ布巾の上に置き(3秒)、15cm位に楕円形になるよう生地を流し入れる。
この後半分に折ったときに生地が割れないように、すごく薄めに生地を伸ばすのがポイント!
生地に気泡が出てきたら裏返し、反対側も焼く(30秒くらい)。
残りも同様に焼く(合計6枚)。
焼きすぎると生地が乾燥し、半分に折ったときにくっつかなくなってしまいます。
焼きあがった生地はあたたかいうちに半分に折った状態でラップに包んでおく。
②求肥を作る(生地を焼き、ラップに包んで冷ましている間に)
耐熱容器に白玉粉・砂糖・水を入れ軽く混ぜ、ふんわりとラップをかける。
電子レンジで加熱し(600w45秒)、一度取り出してよく混ぜ、再度加熱する(600w15秒)。
スプーンでよく混ぜ、全体が半透明になれば良い。※様子を見て加熱時間は延長すること。
バットに片栗粉を広げ、求肥を出し薄く広げ、お好みの大きさに切る。
③成形
焼いた生地にあん・求肥をのせる。
黒こしあん・求肥はそれぞれ細長く形を整え、間にはさむ。
半分に折る。
生地のふちをくっつけるように、優しく押さえましょう。 中に入れるあんの量が多かったり、生地が分厚いと、表面が割れるので注意が必要です。
④仕上げ
コーヒー液を竹串につけ、目・ヒレを描く。
お店で売られているものは直火で焼いた金串を使用して焼き目をつけ表情をつけます。今回はご家庭でも作りやすいようにコーヒーを使用します。
まとめ
夏の訪れを告げる季節の和菓子「若鮎」。ホットケーキミックスを使用して簡単に作れます。中身をお好みに合わせてアレンジしても楽しめますので、ぜひご自宅で作ってみてくださいね。
この記事を書いたのは
橋本慶子
東京製菓専門学校卒業後、代官山シェリュイ、アフタヌーンティー・ティールームなどで約10年ケーキ製造・販売業務に携わる。
2008年ABCクッキングスタジオ入社、2011年から商品部にてケーキ開発を担う。
5年間で約400メニューを開発する。
現在はフリーで活動中。
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