お菓子作りにおいて、卵の分け方はとても重要です。特にシフォンケーキのように、卵黄が少しでも混ざると失敗の原因になるレシピもあります。この記事では、初心者でも簡単に卵を分ける方法と失敗を防ぐコツ、さらに余った卵黄の活用レシピを紹介します。これで、毎回安心してお菓子作りを楽しめるようになります!
シフォンケーキで卵黄が混ざると失敗する理由
シフォンケーキのふわふわ感は、卵白をしっかり泡立てたメレンゲがカギを握っています。しかし、卵黄が混ざると脂質の影響でメレンゲがうまく泡立たなくなり、ケーキが膨らまないことがあります。卵の分け方をきちんとマスターすることが、失敗を防ぐ第一歩です。
卵の基本の分け方:手順と注意点
準備するもの
ボウル2個(卵黄用と卵白用)
きれいな手または専用の道具(ペットボトル、エッグセパレーターなど)
分け方の手順
- 卵を軽く机に打ちつけて半分に割る。
- 卵黄が崩れないように左右の殻で1〜2回移し替える。
- 卵白を片方のボウルに落とし、卵黄をもう一方のボウルに入れる。
注意点
- ボウルの淵、テーブルの角など、鋭角なところで割ると、カラが卵の中に入り込んでしまいます。
- 卵黄が殻に触れると破れやすい。
- 常温に戻っていると卵黄が割れやすいので注意しましょう。
初心者でも簡単にできる!道具&コツ
卵の分け方が難しいと感じる初心者でも、道具を使えば失敗を減らせます。
ペットボトルを使う方法
- 割った卵を小さい器に入れる。
- ペットボトルを軽く押して空気を抜き、卵黄を吸い取る。
- 吸い取った卵黄を別のボウルに移すだけ!
エッグセパレーターを使う方法
卵を専用のエッグセパレーターに割り入れるだけで簡単に卵黄と卵白を分けられる便利アイテム。失敗しにくく、初心者におすすめです。
成功のコツ
- 新鮮な卵を使うと卵白がしっかりしているため、分けやすい。
- 卵を1個ずつ小さい容器で分け、まとめる前に確認する。
余った卵黄を活用!エッグタルトのレシピ
卵黄を余らせてしまったら、エッグタルトを作ってみませんか?簡単に作れて、おやつにぴったりです。
使用する道具
めん棒・マフィン型・丸抜き型(直径10cm)・包丁・タルトストーン・グラシンカップ・ボウル・泡立て器・ゴムベラ・粉ふるい・オーブン
材料(4個分)
材料 | 分量 |
---|---|
冷凍パイシート | 160g |
卵黄 | 2個分 |
グラニュー糖 | 30g |
薄力粉 | 5g |
牛乳 | 100cc |
生クリーム | 100cc |
型用バター | 適量 |
下準備
- マフィン型にバターを塗っておく。
- パイシートは室温に戻しておく。
- オーブンに予熱を入れておく(電気オーブン200℃15分 ガスオーブン190℃15分)。
作り方
①生地を伸ばす
パイシートを直径10cm丸抜き型が3枚取れる大きさまで伸ばし、型で抜く。
②敷き込み
マフィン型に敷きこむ。
型から浮いて空気の隙間ができないように、しっかり押さえましょう。
グラシンカップ・重石を入れ、オーブンで焼く(電気オーブン200℃15分・ガスオーブン190℃15分)。
焼きあがったら粗熱を取る。
焼成後はタルトストーン・グラシンカップは外しましょう。
③フィリングを作る
ボウルに卵黄・グラニュー糖を入れすり混ぜ、薄力粉を加え混ぜる。
牛乳・生クリームを加えその都度混ぜる。
ラップをふんわりとかけ、電子レンジ(600W1分)で加熱する。一度取り出しよく混ぜ、あと2回繰り返す。
焼成
マフィン型に等分に分け入れ、オーブンで焼く。(電気オーブン200℃15〜20分・ガスオーブン190℃15〜20分)。
完成
表面にこんがり焼き色がついたら完成。
まとめ
卵の分け方をマスターしてお菓子作りをもっと楽しもう!
卵の分け方を正しく覚えれば、シフォンケーキなどの失敗を減らせるだけでなく、お菓子作りの自信がつきます。初心者の方でもペットボトルやエッグセパレーターを活用すれば簡単にできますよ。さらに、余った卵黄や卵白もレシピで有効活用して、無駄なく楽しみましょう!
この記事を書いたのは
橋本慶子
東京製菓専門学校卒業後、代官山シェリュイ、アフタヌーンティー・ティールームなどで約10年ケーキ製造・販売業務に携わる。
2008年ABCクッキングスタジオ入社、2011年から商品部にてケーキ開発を担う。
5年間で約400メニューを開発する。
現在はフリーで活動中。
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