みなさんはせっかく焼いたパンが型からきれいに取り出すことができなくてガッカリした経験はありませんか?そんな失敗をしないためには材料や生地の成形、使用する型の素材にあった下準備をすることが大切です。
今回は型の下準備についてご紹介します。
なぜ下準備が必要なの?
下準備で型に油を塗っていないと、焼成後に型に生地がこびりついてしまうことがあります。
型にこびりついた汚れを落とすために長時間、水に浸けたり、力を入れてこすり洗いしてしまいがちですよね。
これはNG!型を傷める原因になります。成形にあった準備をしましょう。
下準備
食パン型の場合
パン生地に何も混ぜ込みをしないシンプルな食パン生地などは型にバターを塗っておきましょう。オイルスプレーをまんべんなく吹きかけてもよいでしょう。
フタをする場合は、フタの裏面にも塗るのをお忘れなく!
食材を混ぜ込む生地の場合
生地にチーズやチョコレートなどの焼くと溶ける食材を混ぜている場合は、型にクッキングシートを敷いておきましょう。
食パン型以外の場合
食パン型以外の型は基本的にバターや油を塗って使用しましょう。
木製の型の場合は?
コルプ型などの木製の型は、強力粉などの打ち粉を茶こしで全体に均一にふりかけてから成形した生地を入れ、発酵させて使用します。
コルプ型
茶こしの持ち方
茶こしを深く持ち、親指で支えながら人差し指でトントンと粉を落とす。
打ち粉の仕方
上の側面から下の中央に向かって茶こしでかけていきます。
粉が多い |
・積もってしまい、きれいに焼き上がらない |
粉が少ない |
・型からはがれない ・コルプの模様がでない |
粉が多すぎても、少なすぎても×。溝にムラなく、均一にふりましょう。
まとめ
いかがでしたか?型や成形に合わせて下準備をしておくことが大切です。これは道具を長持ちさせたり、失敗による食品ロスを防ぐことにもなりますのでしっかり準備をしてからパン作りをはじめましょう。
この記事を書いたのは
房前敦子
香川栄養専門学校製菓科卒業後、アフタヌーンティー・ティールームに入社し約8年間、パン・ケーキ製造・販売業務などに携わる。その後、調理師免許を取得し、アフタヌーンティースクールのオープニングスタッフなどを経て、2008年から約12年間ABCクッキングスタジオの料理・ブレッド講師として就業する。
現在はABC Cooking MARKET手作りキットなどの新規メニュー開発をはじめ、専門学校や高校での講師、他メディアでのフードコーディネーターとしてフリーで活動中。
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