パンやケーキ作りの基本の基本、それは「計量」!みなさんは正しく計量できていますか?なんとなくやってしまうと失敗につながりやすい重要な作業です。初心者の方も慣れている方もおさらいしてみましょう。
目分量は失敗のもと!
料理は目分量で作ってもおいしくできることがありますが、お菓子やパンではNG。
「ちょっとだけ足りないから」と目分量で材料を追加してしまうと、思っていた仕上がりと全然違ってしまうことも。
とくにお菓子は材料の種類が多いため、作りながら計量すると
・時間がかかってしまい、生地の状態が悪くなる
・入れ忘れや計り間違いの原因になる
ことがあります。
また、レシピによっては材料の温度について指定があることがあります。その場合も必ず計量してから「冷蔵庫で冷やしておく」・「室温に戻しておく」など対応しましょう。
正しい計量こそが、お菓子作り成功への近道です。
レシピ通りの分量をきちんと計り、お菓子作りの基本をしっかり身に付けましょう!
計量の道具
計り
材料を正しく計量するためにデジタルのはかりがオススメです。新しく購入するなら、0.1g単位まで計れるものが良いでしょう。
1g単位でしか計れないものだと、例えば5g計量した場合「5.1g」も「5.9g」も「5g」と表記されます。ベーキングパウダーやイーストなどはたった1gの違いでも、出来上がりに大きな差が生じるため、慎重に計量する必要があります。
【使い方】
材料を計る際は皿やボウルに入れてから計ります。しかし、そのまま計ると皿やボウルの重さも加算されてしまいます。
そのため、計量をする前にまず容器だけを計りにのせ、グラム表示を「0」に戻しましょう。 「0」になったことを確認し、粉類などの材料を入れて計量します。
大体のデジタルスケールは標準機能として風袋引き機能(0表示機能)が備わっています。ついていない場合もありますので新しく購入する際はあらかじめ確認しておきましょう。
計量カップ
【計量カップのメモリの見方】
☑︎平らなところに計量カップをおく
☑︎メモリは真横から見る
斜め上から見ると正しい位置に比べ、5〜10cc少なく見えます。間違えないように注意しましょう。
計量スプーン
料理やお菓子作りに欠かせないキッチンツールです。計量スプーンを使って正しく計れば、レシピ通りの安定した味に仕上げることができます。
【計り方】
液体 | 表面張力で盛り上がりが出る状態 |
粉類 | すり切り1杯 |
【動画で確認】
表記一覧
大さじ1 (15cc・15ml) |
小さじ1 (5cc・5ml) |
1カップ (200cc・200ml) |
|
---|---|---|---|
塩 | 18g | 6g | 6g |
上白糖 | 9g | 3g | 130g |
グラニュー糖 | 12g | 4g | 180g |
粉糖 | 9g | 3g | 100g |
片栗粉 | 9g | 3g | 130g |
小麦粉 | 9g | 3g | 110g |
サラダ油 | 12g | 4g | 180g |
ベーキングパウダー | 12g | 4g | ー |
ドライイースト | 10g | 3g | ー |
牛乳 | 15g | 5g | 210g |
水 | 12g | 5g | 210g |
まとめ
お菓子作りは必ず材料を全て計量してから始めましょう!計量が苦手という方も多いと思います。何度も練習して正しく計量できるようになると、失敗することもなくイメージしたお菓子が作れるようになります。 基本の基本である「計量」をマスターしてお菓子作りを楽しみましょう♪
この記事を書いたのは
橋本慶子
東京製菓専門学校卒業後、代官山シェリュイ、アフタヌーンティー・ティールームなどで約10年ケーキ製造・販売業務に携わる。
2008年ABCクッキングスタジオ入社、2011年から商品部にてケーキ開発を担う。
5年間で約400メニューを開発する。
現在はフリーで活動中。
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