スポンジケーキをふんわりきれいに焼きあげたら、次はいよいよデコレーションしていきます。失敗しないようにクリームをきれいに塗るための基本手順を学びましょう。
デコレーションは繰り返し行うことで上達します。コツをつかんでお菓子作りを楽しみましょう。
使用する道具
はけ、ゴムベラ、ボウル、スパテラ、ハンドミキサー、回転台、口金
下準備
シロップを作る
①水と砂糖でシロップを作る。
②お好みでキルシュを加える。
いちごのカット
①いちごは洗って余分な水分はペーパーで除く。
②ヘタを上に向けて持ち、包丁で切り落とす。
切るときは、ヘタの切り口を下向きに置き、果肉が潰れないようにしましょう。
【飾り切り】
切り方
①ヘタをつけたまままな板におき、根元を切り離さないようにして4本切り込みを入れる。
②優しくずらしながら広げ、形をととのえる。
ワンランク上の仕上がりに♪
フルーツの切り方・扱い方の記事を読む>
生クリームを泡立てる
ボウルに生クリームを入れ、ハンドミキサーで泡立てる。
生クリームは10℃以上になると泡立ちが鈍くなります。
空気を含むと温度が上がるので、保冷剤にあてて泡立てましょう。
硬さの違うクリームにするため、半分に分ける。
①デコレーション用(生クリームゆるめ) | |
【7〜8分立て】 | クリームにツヤがあり、角が立つが先端がお辞儀するくらいの状態。 |
②サンド用(生クリーム硬め) | |
【7〜8分立て】 | クリームがゆるいと組み立てた時に崩れる原因になるので硬めにする。 |
【8〜9分立て】 | しっかりとした角がたつ硬さ。 |
スポンジをカットする
①スポンジ生地を回転台にのせ、1周回しながら側面に印をつけ、少しずつ中心に向かって切り進み、スライスする。
②スライスした生地を回転台にのせ、シロップをうつ。
焼き面にシロップをうつことで、しっとりとした仕上がりになります。
組み立て〜下塗り
組み立て
①ゴムベラでクリーム(かため)をひとすくいのせ、スパテラで平らに塗り広げる。
②水気を除いたフルーツを敷き詰め、その間を埋めるようにクリームをのせて平らに塗り広げる。
③もう1枚のスポンジにシロップをうち、その面が内側になるように重ね、さらに裏面にもシロップをうつ。
④もう一段同じことを繰り返す。
下塗り
「下塗り」は、スポンジの表面を滑らかにするためと、余分なケーキくずを出さないために行います。
①スポンジ上部にクリームをひとすくいのせ、回転台を回しながらうすく塗り広げる。
②側面にスパテラを立てて持ち塗り広げ、上に飛び出たクリームをととのえ、角を出す。
下塗り用のクリームはスポンジのくずがついてしまうので、ボウルに戻さず小さなカップなどに取り作業しましょう。
本塗〜仕上げ
本塗り
①多めの生クリーム(ゆるめ)をのせ、スポンジ生地が透けないように表面に塗り広げる。
②表面を塗る際に横に流れてしまったクリームを上手に使用し、回転台を回しながら側面を仕上げる。
③側面を塗りながらケーキの上部に角が立ちあがるように クリームを塗っていく。
④スパテラをケーキの表面と並行に動かしながら、クリームの立ち上がりをならし、角を出す。
ケーキを移動させる
①ケーキの下にスパテラを一度通す。
②再度ケーキの下に差し込み、中央でストップし、手前を持ち上げて隙間を作り、手を差し込む。
③そのままケーキを持ち上げてトレーなどの上に移動し、スパテラと手を交互に引き、少しずつケーキから外す。
手を先に外し終えると上手にできます。
デコレーションする
ケーキの上にクリームを絞り出し、デコレーションする。
仕上げ
仕上げにフルーツなどを飾る。
この記事を書いたのは
橋本慶子
東京製菓専門学校卒業後、代官山シェリュイ、アフタヌーンティー・ティールームなどで約10年ケーキ製造・販売業務に携わる。
2008年ABCクッキングスタジオ入社、2011年から商品部にてケーキ開発を担う。
5年間で約400メニューを開発する。
現在はフリーで活動中。
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