巻き貝みたいにくるくるした独特の形で、子どもの大好きなパンといえば「コロネ」。
焼き上がったパンの中にチョコやカスタードクリームなどを絞り入れて仕上げます。型に生地を巻き付けるポイントや、焼き上げた生地にクリームを上手に絞り入れるポイントをご紹介します。
コロネとは?
日本発祥のパンで、円錐状の型にパン生地を巻き付けて焼きあげ、空洞の中にクリームを詰めたもの。「コルネ」とも呼ばれる。
「コロネ」or「コルネ」?
「コロネ」と「コルネ」どちらの呼び方が正しいのか。
語源は、楽器のコルネットと同じく、イタリア語で角や角笛(ホルン)を意味する corno に由来する。
ラテン語で動物の角をCornuといい、フランス語でCorne、スペイン語でCuernoという。
調べてみたところ、どちらの呼び方でも正解のようです。
コルネ型が必要?代用できる?
コロネの成形には円錐状の型が必要になります。
厚紙とアルミホイルなどで代用することもできますが、何個も作るのはなかなか大変ですよね。
何度か作る場合はステンレスの型を購入するのがオススメ!
使い捨てできる紙型などもあり、今回ABC Cooking Marketで販売されている「やどかりのおうちコルネ」(売り切れ次第終了)は数回繰り返して使える、使い捨ての紙型がセットになっています。
作り方
成形
- 片側を細く棒状にのばした生地を、先端の3cm位下から巻きはじめる。
- 緩まないように、きつくなりすぎないように4〜5巻きしたら、巻き終わりを生地の下に入れ込む。
- クッキングシートを敷いた天板にのせる。
焼成
「焼成後にコロネが型からはずせない」といったお悩みも。
型からうまくはずすには、焼成後、温かいうちに型からはずすのがポイントです。
冷めてしまうと生地がかたくなり、内側の生地が型に張りつき、はずしにくくなってしまうので注意しましょう!
【外し方】
- 生地をつぶれないように手のひらにのせ軽くにぎるようにおさえ、コロネ型をもう片方の手でつかむ。
- そのままくるっと一回転させる。
- 一回転したのを確認し、引き抜く。
仕上げ
- カスタードクリームを絞り袋に入れて、先端を1cm位切る。
- 焼き上がった生地の空洞の奥に絞り袋を差し込む。
- カスタードクリームを上へと持ち上げながら絞り入れる。
- 絞り入れる力を抜いて、ゆっくりと先端を回すようにして離す。
まとめ
今では専門のお店まであるほど人気の「コロネ」。ご自宅で作る時にも、中に入れるクリームを アレンジして楽しんでみるのもオススメです。
カスタード・チョコ・あんこ・カレー・生クリーム・アイスなどお気に入りの食べ方を見つけてみてくださいね!
この記事を書いたのは
房前敦子
香川専門学校製菓科卒業後、アフタヌーンティー・ティールームに入社し約8年間、パン・ケーキ製造・販売業務などに携わる。その後、調理師免許を取得し、アフタヌーンティースクールのオープニングスタッフなどを経て、2008年から約12年間ABCクッキングスタジオの料理・ブレッド講師として就業する。
現在はABC Cooking MARKET手作りキットなどの新規メニュー開発をはじめ、専門学校や高校での講師、他メディアでのフードコーディネーターとしてフリーで活動中。
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