【レシピ】簡単でおいしい メロンパンの作り方

【レシピ】簡単でおいしい メロンパンの作り方

季節のアレンジを加えたものなど、ベースの作り方をマスターすればアレンジも楽しめます。

甘い香りと特有の食感がたまらないメロンパン。外はサクサク、中はふんわりとして食べ応えがあり、一度食べるとやめられない魅力がありますよね。そんなメロンパンを自宅で味わえる、絶品のレシピをご紹介します!ぜひご自宅で作ってみてくださいね。

メロンパンとは


表面に格子状の筋目を付けて、マスクメロンのような形に作り名付けられたと言われています。
中のふわっとしたパン生地が、表面のカリッとしたビスケット生地に包まれたもので、独特の食感のコントラストが特徴です。
市販品では、緑色に色付けしたり、メロンの香料を加えたり、中にメロン風味のクリームを包んだりしたものもあります。
オーストリアのウィーンでは 、メロンパンによく似た “ カプチーノロール”という名前のコーヒー風味のパンがあり、それが日本に伝わって、日本独特のパンとして発展していったとも考えられていますが、ルーツは定かではありません。

レシピ

材料(6個分)


材料 分量
強力粉 140g
インスタントドライイースト 小さじ1
砂糖 大さじ2
小さじ1/3
20g
80〜90cc
バター 15g
▼メロン皮
バター 40g
砂糖 60g
30g
薄力粉 120g
グラニュー糖 大さじ2

下準備


●バター・卵は室温に戻しておく。

作り方


①メロン皮(クッキー生地)を作る

バターをクリーム状にし、砂糖を加えて、少し白っぽくなるくらいまですり混ぜる。


最初のバターがかたいと混ざりにくいため、しっかり室温に戻しておきましょう。

卵を少しずつ数回に分け加え、その都度混ぜる。


卵が混ざりつながれば、すぐに次の卵を加えましょう。
【アレンジ】
レモンエッセンスやバニラエッセンスを2〜3滴加えて風味をつけるのもオススメ!

薄力粉をふるいいれ、ゴムベラで混ぜる。

粉気がなくなってきたら、ゴムベラをボウルの側面に少し押し付けるようにして生地をまとめて、台の上に出し、台に数回こすりつけるようにのばし、まとめる。


メロン皮は成形時にパン生地にかぶせ、発酵や焼成中に生地の膨らみと一緒にのびるため、割れやすくなります。台に数回こすりつけ、かるく練ることでグルテンが形成され割れにくい生地になります。 練り具合で焼き上がりの見た目や食感も変わってくるので、何度か作ってお好みのメロン皮を探すのもよいでしょう。

ラップで包み、厚さを均一にととのえ、冷蔵庫で冷やす(1時間~1日)。


冷蔵庫で1日寝かせると焼き上がりが安定します。時間がない場合は、生地を薄めにラップで包み、冷凍庫で生地全体がしっかり冷えるまで冷やすとよいでしょう(20分位)。

②パン生地を作る

ボウルにaを入れ、42~43℃に温めた水を加える。

木ベラでよく混ぜ、粉気が残る位でバターを加え混ぜ、まとまったらの上でなめらかになるまでこねる。

▼生地のこね方はこちら

②一次発酵・ガス抜き

生地を丸めてとじめを下にしてボウルに入れ、ラップをかけ、発酵させる(40℃約30分)。

2倍位になったらガス抜きをし、6等分にして丸め、ぬれ布巾をかけて休ませる(約10分)。

生地を休ませている間に

冷やしたクッキー生地を出し、6等分にして丸める。

バットなどに並べて、使用直前まで冷蔵庫で冷やしておく。

③成形

生地はとじめを下にして丸め直す。
クッキー生地を取り出し、ラップをかけ、カードを真上からあてて押し、直径10cm位に広げる。


生地が冷えすぎているとつぶした時に割れてしまうため、少し練って生地をやわらかくしてから、丸め直しましょう。
ラップをすることで生地に直接触らないため
・手の熱で生地が溶けてしまうのを防ぐ
・打ち粉をしなくてよくなる
などの効果があり、手の熱で溶けやすい生地が扱いやすくなります。生地がやわらかくならないように、手早く成形しましょう。

丸め直したパン生地のとじめを下にして、ビスケット生地をかぶせる。

パン生地のとじめを持ち、グラニュー糖をビスケット生地の表面にまんべんなく付ける。

手のひらで、丸め直すように形を整えながら、ビスケット生地をしっかりとパン生地にかぶせる。


この時点でビスケット生地が柔らか過ぎると感じた場合は、一旦冷凍庫などに入れ直し、しっかり冷やしてから成形しましょう。
パン生地を張りすぎても割れやすくなるので注意しましょう。
生地のとじめの見えている部分が、500円玉位の大きさが目安。天板にのせた時に、横からパン生地が見えない程度に、ビスケット生地に覆われているのが理想です。

スケッパーで模様を付ける。


切り込みを入れる深さに注意しましょう。
メロン皮を切らない程度までしっかり入れた方が、焼成後にきれいに模様がでます。切り込みが浅いと模様が残らなかったり、深いと切れてだれてしまうことがあります。

④二次発酵・焼成

成形してクッキングシートを敷いた天板にのせたら、ラップ+ぬれ布巾をかけて、発酵させる(40℃20~25分)。


温度や湿度が高いとメロン皮や生地表面のグラニュー糖が溶けてだれてしまうことがあるので注意しましょう。35℃位で長めに発酵をとれると焼き上がりが安定します。

ひとまわり位大きくなったら、ラップ+ぬれ布巾をはずし、オーブンで焼く(電気180℃8〜10分→160℃に下げ11〜13分/.ガス170℃8〜10分→150℃に下げ11〜13分)。

仕上がりと原因


◼️例① ビスケット生地が全体的に流れてしまった

原因:ビスケット生地の作成時や成形時にバターが溶けてしまった。

ビスケット生地のバターが作業中に溶けてしまうと、再び冷やし固めてもバターは不安定な状態です。そのようなビスケット生地はゆるみやすく、形を保つことが難しいため、二次発酵、焼成中に流れやすくなります。
バターや材料の状態に気を付けましょう。

◼️例② ビスケット生地が切れ目から広がってしまった

原因:焼成温度が高過ぎた/ビスケット生地を薄く伸ばし過ぎた/模様を深く入れ過ぎた

ビスケット生地は焼成時に一旦ゆるみ、膨張した後に固まります。
しかし温度が高すぎると、パン生地が一気に膨張するため、ビスケット生地が追いつかず、結果、筋目で切れて焼き上がってしまいます。
また、ビスケット生地が薄くなり過ぎたり、模様を深く切り込み過ぎると、筋目から切れやすくなります。
正しい大きさにのばし、正しい深さに模様を入れましょう。

見た目が思ったような仕上がりにならないこともあります。 原因と対策を知り、味も見た目も満足のいくメロンパンを作る方法を知りましょう。

まとめ

日本人が大好きなメロンパン。最近ではアレンジしたものも人気ですよね。半分に切って中にクリームを入れたり、ベースの味をココアや抹茶に変えたり、ビスケット生地に季節のアレンジを加えたものなど、ベースの作り方をマスターすればアレンジも楽しめます。 ぜひご家庭で作る時の参考にしてみてくださいね。

この記事を書いたのは

房前敦子

香川専門学校製菓科卒業後、アフタヌーンティー・ティールームに入社し約8年間、パン・ケーキ製造・販売業務などに携わる。その後、調理師免許を取得し、アフタヌーンティースクールのオープニングスタッフなどを経て、2008年から約12年間ABCクッキングスタジオの料理・ブレッド講師として就業する。
現在はABC Cooking MARKET手作りキットなどの新規メニュー開発をはじめ、専門学校や高校での講師、他メディアでのフードコーディネーターとしてフリーで活動中。

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