クリスマスシーズンになるとお店や街中のいたるところでツリーやイルミネーションなどの飾り付けがされていて、なんだかワクワクしますよね。
サンタさんや雪だるまなど、可愛いモチーフが多いこの時期に手作りアイシングクッキーを作ってみませんか?ラッピングしてプレゼントしても喜ばれること間違いなし!
今回は基本のアイシングクッキーとクリスマスデザインの作り方をご紹介します。
基本のクッキーの作り方
まずは土台となるクッキーを準備します。
▼クッキーの作り方はこちら
アイシング用の道具
爪楊枝・水・小スプーン・コルネ・テープ・はさみ・着色のための小さい器・小さいゴムベラ・濡れ布巾
材料
材料 | 分量 |
---|---|
粉糖 | 300g |
乾燥卵白 | 3g |
水 | 大さじ3〜 |
アイシングカラー | お好み |
作り方
ボウルに粉糖・乾燥卵白・水を入れハンドミキサーで混ぜる(約5分)。
白くふわっとしてきたら完成です。
乾燥するとどんどん固まりはじめるので、必ず濡れ布巾をかけておきましょう。
着色したい分だけ、容器に取り分ける。
爪楊枝でアイシングカラーを少しずつ加え、よく混ぜる。
アイシングカラーは時間が経つとやや濃くなるので、作りたい色よりも薄めに着色しましょう。
また、複数色を混ぜることで深みのある色を作り出せます。
かたさを調整する
色が決まったら、次はかたさの調整をしていきます。
アイシングは「かため」と「ゆるめ」の2種類を用意します。
【かため】
目安は角が立ち、先端がおじぎする位です。
かたさが決まったら、コルネに入れます。
【ゆるめ】
残った色に、水を数滴垂らして「ゆるめ」を作ります。
目安はスプーンから落としたアイシングが切れずに流れ落ち、下に溜まったときに筋が残らない位です。
水を1・2滴加えるだけでかたさが変わります。慎重に水分を加えましょう。
かたさが決まったら、コルネに入れます。
▲左 ゆるめのアイシング / 右 かためのアイシング
かため・ゆるめのアイシングは見た目で判断しにくいため、コルネの大きさや留めるテープを変えるなどするとよいでしょう。
コルネに入れたアイシングは、時間が経つと分離してしまいます。
使用する前に確認し、分離していたら、コルネの中でよく揉んでから使いましょう。
アイシングをする
アウトラインを描く
「かため」のアイシングが入ったコルネの先端を2mm位切る。
クッキーの形に沿って、アウトラインをとります。
コルネは持ち上げた状態を保ったまま、引っ張るように動かすときれいな線が描けます。
先端をクッキーに押し付けたまま描くと、いびつでつぶれた線になってしまうので注意しましょう。
アウトラインが描けたら、10分ほど乾燥させます。
アウトラインは失敗してもやり直しが可能!スパテラや爪楊枝などを使ってはがします。
仕上がりにも影響するので、乾く前に修正しましょう。
ベースを塗る
ベースになる色のアイシング「ゆるめ」で塗りつぶしをします。
「ゆるめ」のアイシングが入ったコルネの先端を3〜4mm位切る。
アウトラインを描いて乾かしたクッキーの上に、ゆるめのアイシングを縁のギリギリまでたっぷりしぼり入れます。
縁が乾きやすく、薄くなりやすいので、端まで同じ厚みにします。
▲乾燥後の比較
アイシングは乾くと水分が蒸発し、表面が少し凹みます。
そのため、横から見たときに盛り上がっている状態までしぼり入れましょう。
しぼり入れたアイシングはどんどん乾燥してくるので、爪楊枝を使って手早く端まで広げましょう。
先端を切ったアイシングは乾燥しないように、必ず濡れ布巾にはさんでおきましょう。
デザインは乾く前?後?
デザインによって描く手順が変わります。
ベースが
パターン①乾いてから次の色を重ねる
パターン②乾かないうちに次の色を重ねる
どちらのパターンかは、自分が作りたいデザインをよく見て、見極めることが必要です。
ブーツのデザイン
【完成イメージ】
ブーツはベースが乾いてから細かい部分を描きます。
隣り合う色を塗りつぶす場合は、片方の色が乾いてから次の色で塗りつぶしましょう。
かためのアイシングで縁を描く。
ゆるめのアイシングで白い部分を塗りつぶし、乾いたら、赤い部分を塗りつぶし、乾燥させる。
かためのアイシングでブーツにステッチや模様を描く。
ブーツの上部をゆるめのアイシングで塗りつぶし、スプーンでグラニュー糖をかける。
ブーツの上部を塗りつぶすアイシングの量は少なめにしましょう。
小さめのブラシなどを使用して余分なグラニュー糖を落とします。
ツリーのデザイン
【完成イメージ】
ツリーは輪郭が丸くならないように描くのがポイント!
塗りつぶしは広い面を塗ろうとすると中心と端でかたさの違いが出てしまいます。2等分または3等分にして塗りましょう。
端の細かい角が薄くなりやすいので、同じ厚みになるように塗りましょう。
かためのアイシングで縁を描く。
ゆるめのアイシングで塗りつぶし、乾燥させる。
かためのアイシングでツリーの上に線を描く。
赤や黄色などのかためのアイシングでオーナメントを描く。
接着剤の代わりにツリーの頂点にアイシングを付け、その上にアラザンをのせる。
ベルのデザイン
【完成イメージ】
ベルは全体的に曲線や小さい円があるので、一筆で描くのはNG。何回かに分けてアウトラインを描きましょう。
かためのアイシングで縁を描く。
ゆるめのアイシングで塗りつぶし、乾燥させる。
端まで同じ厚みになるように塗りつぶしましょう。
かためのアイシングで模様やメッセージを描く。
接着剤の代わりにアイシングを付け、その上にアラザンをのせる。
トナカイのデザイン
トナカイはベースを乾燥させる前に、ゆるめの白のアイシングでツヤを出したい箇所に足していきます。
乾く前に描くことで、アイシングどうしが凹凸なくなじみます。
かためのアイシングで縁を描く。
ゆるめのアイシングで塗りつぶす。
ベースのアイシングが乾く前にゆるめのアイシングの白でツヤを出したい部分を塗る。
乾いたら顔を描く。
雪の結晶のデザイン
【完成イメージ】
雪の結晶のように細かい模様は、必ず先にデザインを決めておきましょう。
かためのアイシングで縁を描く。
ゆるめの水色のアイシングで塗りつぶし、乾燥させる。
描きやすいようにクッキーの角度を変えながら作業しましょう。
細かい模様を描く。
繊細な線はコルネのサイズを小さく、先端をなるべく細く切ると描きやすいです。
仕上げ・完成
アイシングクッキーが完成したら、しっかり乾燥させましょう。
湿度が高い場所だとスムーズに乾燥させることができないため、ひび割れや色の滲みの原因になります。
オーブンを40度に設定し(発酵機能使用)、天板にクッキーを並べ、乾燥させる(約3時間位)。
乾いたら、シートドライヤーと共に袋に入れれば、完成です。
まとめ
色の組み合わせ・模様・表情などは参考になる画像を用意したり、得意な人はオリジナルで描いてみてくださいね。
最近ではクッキーの抜き型の種類も豊富に販売されているので、季節のイベントごとに作っても楽しいですよ。ぜひ、おうちでアイシングクッキー作りをお楽しみください。
この記事を書いたのは
橋本慶子
東京製菓専門学校卒業後、代官山シェリュイ、アフタヌーンティー・ティールームなどで約10年ケーキ製造・販売業務に携わる。
2008年ABCクッキングスタジオ入社、2011年から商品部にてケーキ開発を担う。
5年間で約400メニューを開発する。
現在はフリーで活動中。