【レシピあり】魅惑のフランス菓子!ダックワーズとブッセの違いを徹底解説

【レシピあり】魅惑のフランス菓子!ダックワーズとブッセの違いを徹底解説

ブッセとダックワーズの食感や味の違いについて学んだら、実際に作って比較してみよう!

フランス菓子の世界には、数々の魅力的なお菓子が存在します。 その中でも特に有名なのが、「ブッセ(Buche)」と「ダックワーズ(Dacquoise)」です。 どちらもフランスの伝統的な菓子であり、見た目や作り方が似ていますが、それぞれ異なる点があります。
この記事では、「ブッセ」と「ダックワーズ」の違いについて説明します。食感や味の違いについて学んだら、実際に作って比較してみましょう!

ブッセとダックワーズとは


「ブッセ」とは、ビスキュイ(別立て生地)と呼ばれる焼き菓子。フランス語の「bouchee」をそのまま日本語読みした言葉で、フランス語では「ひと口」という意味があります。
そのためフランスではひと口サイズの温かいオードブルのことを指します。
ビスキュイは主に小麦粉を主材料とし、サクサクとした食感が特徴でこの生地の間にクリームやジャムをはさんだお菓子のことを「ブッセ」といいます。

対して「ダックワーズ」とは、泡立てた卵白に砂糖やアーモンドパウダーを混ぜ込んだ焼き菓子。フランスのダック地方にちなんで名づけられた名前で、「ダッコワーズ」と呼ばれることもあります。
外側はサクッと内側はしっとりしているのが特徴で、もともとアントルメ(ホールケーキ)の底生地としてバタークリームを塗って、何枚も積み重ねる形で使われていました。小型のものは日本生まれとされています。

違いはここにあり!


①材料

主になる材料に違いがあります。
ブッセは「小麦粉」、ダックワーズは「アーモンドパウダー」。
ブッセは親しみやすい味、ダックワーズはアーモンド風味のリッチな味わいになります。

②食感

ブッセはサクサクとした食感が特徴。

ダックワーズはサクサクした食感もありつつ、中はしっとりとしています。卵白を使ったお菓子独特の(マカロンのような)ねっちりとした食感もあります。

③形

▲シャブロン

一般的にはブッセはしぼり出して作るので丸い形に。ダックワーズは「シャブロン」という型を使用し、小判形をしています。

基本のブッセ

使用する道具


ボウル(大)・ハンドミキサー・粉ふるい・ゴムベラ・しぼり袋・口金(口金 丸 10号)・クッキングシート・(必要であれば敷き紙)・天板・オーブン・ケーキクーラー・ミトン・茶こし

材料(出来上がり個数:約8個分


材料 分量
卵白 2個分
卵黄 2個分
グラニュー糖 60g
薄力粉 70g
グラニュー糖 小さじ2
粉糖 10g
生クリーム 100g
a ストロベリーパウダー
5g
a グラニュー糖 10g

下準備


⚫︎天板にクッキングシートを敷いておく。
⚫︎オーブンに予熱を入れておく。
⚫︎しぼり袋に口金をつけておく。
⚫︎ストロベリーパウダー・グラニュー糖はあらかじめ合わせておく(a)。

作り方


①生地を作る

ボウルに卵白を入れほぐし、グラニュー糖を3回に分けて加えしっかり角が立つまで泡立てる。


卵白の泡立て方が、生地の出来上がりを左右する大事なポイントです! 卵白の温度やボウルの大きさにより、泡立つ時間は異なります。メレンゲの様子を見ながら、しっかりと泡立てましょう。

卵黄を加え、均一になるまで混ぜる。


卵黄の持つ油脂分でメレンゲの泡がつぶれるので、さっと全体に混ざればOKです。

薄力粉を2回に分けてふるい入れ、その都度切り混ぜる。


▲生地の目安
混ぜすぎるとしぼり出せないかたさになってしまうため、注意しましょう。さらさら流れ落ちるくらいだと混ぜすぎです。混ぜ終わりの生地がふんわりしているのが目安になります。

②焼成

口金(口金 丸 10号)をつけたしぼり袋に入れ、天板に丸くしぼり出す。

粉糖を全体にたっぷりふるい、1分位たったら再度たっぷりふるう
オーブンで焼く(電気オーブン180℃10〜12分/ガスオーブン170℃10〜12分)。

③いちごクリームを作る

生クリームにaを入れ、しっかり角が立つかたさまで泡立てる。
口金(口金 丸 10号)をつけたしぼり袋に入れる。

④組み立て

焼きあがったブッセは紙からはずし、半量を裏返しておく。
クリームをしぼり、もう一枚のブッセ生地ではさむ。


クリームは中心にこんもりとしぼること。ブッセ生地ではさむ時に手で軽くおさえ、クリームがブッセ生地のふちギリギリまでくるように調整するときれいに見えます。

まとめ

ブッセやダックワーズのサクふわ食感を作り出すポイントとなるのが「粉糖」です。 粉糖をふるって焼く場合は必ず「溶ける粉糖」を使用しましょう。
一度全体が白くなる位たっぷりふるい、そのまま待ちます。1分位経つと、生地の水分に粉糖が吸われるので、再度全体が白くなる位たっぷりとふるいましょう。粉糖で生地の表面に膜を張ることで、ブッセやダックワーズ特有の、表面サクサク・中ふんわりの食感が得られます。
持ち運びしやすく、ラッピングしてプレゼントにも最適なダックワーズをぜひご自宅で作ってみてくださいね。

この記事を書いたのは

橋本慶子

東京製菓専門学校卒業後、代官山シェリュイ、アフタヌーンティー・ティールームなどで約10年ケーキ製造・販売業務に携わる。
2008年ABCクッキングスタジオ入社、2011年から商品部にてケーキ開発を担う。
5年間で約400メニューを開発する。
現在はフリーで活動中。

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