フロランタンは、フランス発祥の伝統的なお菓子で、香ばしいアーモンドとキャラメルの風味が魅力です。贈り物やティータイムにもぴったり。しかし、「難しそう」「手間がかかりそう」と感じている方も多いのではないでしょうか?今回は、初心者でも失敗せずに作れるフロランタンの簡単レシピを紹介します。基本の材料と道具だけで、プロのような仕上がりを目指しましょう。この記事を読めば、自宅で手軽に美味しいフロランタンを作ることができるようになります。早速、フロランタン作りの魅力とコツを学んでみましょう!
- フロランタンとは
- 必要な材料と道具の準備
- 作り方
- 重要!切り分けのポイント
- まとめ
1.フロランタンとは
フロランタンとは「フィレンツェ風」「フィレンツェ人」「フローレンス(イタリアの都市)」という意味のフランス語です。フランス発祥の伝統的なお菓子で、サブレ生地の上に、アーモンドスライス入りのキャラメル(ヌガー)を流して、焼き上げて作ります。
2. 必要な材料と道具の準備
フロランタン作りに必要な材料
バター(食塩不使用)・粉糖・卵・薄力粉・グラニュー糖・はちみつ・生クリーム・アーモンドスライス
フロランタンを作るのに必要な道具
大ボウル・ハンドミキサー・粉ふるい・ザル・ゴムベラ・ラップ・バット・めん棒・鍋・オーブン・冷蔵庫・クッキングシート・ミトン・アルミホイル・ケーキクーラー・ケーキナイフ・はかり・スプーン・フォーク・コルヌ・ルーラー
ルーラーを使用する場合は7mmのものがオススメです。
3. フロランタンの作り方
下準備
- バター・卵は室温に戻しておく。
- 薄力粉はふるっておく。
- アーモンドスライスはローストしておく( 電気オーブン 予熱なし150℃10分/ガスオーブン140℃10分)。
- オーブンに予熱を入れておく。
- 天板にクッキングシートを敷いておく。
①生地を作る
ボウルにバターを入れ、クリーム状にし、粉糖を加え均一になるまで混ぜる。
卵を2回に分けて加え、その都度均一になるまで混ぜ、アーモンドパウダーをふるい入れ混ぜる。
薄力粉を3回に分けてふるい入れ、そぼろ状になるまで混ぜる。ボウルの側面に生地をこすり付けるようにし、なめらかになるまで混ぜる。
ラップに出し、17×17cmにのばし、バットにのせ冷やす(冷蔵庫30分〜)。
②焼成
クッキー生地を天板にのせ、オーブンで焼く(電気170℃15分/ガス160℃15分)。
焼き上がったら天板にのせたまま粗熱を取る。
タイミングを見計らって予熱を入れる(電気オーブン180℃20〜25分/ガスオーブン170℃20〜25分)。
③型を作る
広げたホイルにクッキー生地をのせる。長い辺のホイルを2〜3回折り、壁を作る。
短い辺も同様にしてホイルを折る。なるべく隙間ができないようにして四隅をつまみ、型の形をととのえる。
【なぜ型をつくるの?】
クッキー生地はまっすぐに伸ばして焼いても、中央が膨みやすく、その上にヌガーを塗ると焼き上がりに流れ落ちてしまいます。そのため、型を使って押さえます。
④アーモンドヌガーを作る
鍋にバター・グラニュー糖・はちみつ・生クリームを入れ、加熱する(中火)。沸騰したら、アーモンドスライスを加えよく混ぜる。
スプーンでヌガーをクッキー生地の上にのせる。フォークを使ってアーモンドスライスがなるべく重ならないように端まで均一に広げる。
オーブンで焼く(電気オーブン180℃20〜25分/ガスオーブン170℃20〜25分)。
4.重要!切り分けのポイント
フロランタンは切るタイミングが重要!時間をおくとアーモンドヌガーがかたまって切りにくくなります。
切り方
表面にクッキングシートをかぶせ、裏返す。ホイルを剥がし、クッキー生地側が上になっている状態で切る。
ほんのり温かい状態で切る
ケーキナイフを使ってカットしていきます。刃を前後に小刻みに動かしながら切ります。この時に押し切りすると、クッキー部分が割れてしまうことがあるため注意して行いましょう。
冷めた状態で切る
アーモンドヌガーがかたまり、刃が入りにくい。つい力が入ってしまうため、部分的に砕けてしまうことも。
右は切り口が不揃いですね。かけてしまったような部分もあります。
まとめ
意外と簡単な手順で作れるフロランタンは、小分け包装もしやすく、プレゼントしても喜ばれます。基本の道具以外にも、便利なアイテムを使用して作るとワンランク上の仕上がりになります。例えば「ルーラー」を使ってクッキーの厚みを均一にすれば、クッキーの焼きむらを防げます。他にもシルパンを取り入れて焼けば、クッキーがサクサクになったり、裏面がメッシュ模様になり、まるでお店で売っているようなきれいな仕上がりになります。
はじめて作る方には材料が計量された便利な手作りキットがオススメです!今回ご紹介した内容を参考にフロランタン作りをしてみて下さいね。
この記事を書いたのは
橋本慶子
東京製菓専門学校卒業後、代官山シェリュイ、アフタヌーンティー・ティールームなどで約10年ケーキ製造・販売業務に携わる。
2008年ABCクッキングスタジオ入社、2011年から商品部にてケーキ開発を担う。5年間で約400メニューを開発する。現在はフリーで活動中。
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